そうめん

 

そんな子だったっけ。と言われたときどう答えてよいか分からなかった。

わたしはどんな子でしたか。それはわたしでしたか。どうですか。

原案ばかりが浮かぶ。それは世界の端でだんだん中央に迫ってくる。

できあがりはしない。おわりがわからない。

 

バンドのライブやオーケストラのコンサートで

リズムに合わせ体を揺さぶるのがとてもすきで揺れています。

ですが、たまにぴたりと止まって音を体いっぱいに浴びたあの瞬間を

わたしは贅沢で涎がでそうになった。おいしい。まさしく!美味!

リズムにのっている瞬間は一体となっているような、

流しそうめんの水のような。

止まったおいしさはあの、箸でみずみずしいそうめんを掬い

そして、召し上がる瞬間と似ているようで、似ていなかった。

 

でもおいしそう。そうめん。

流しそうめんの流水が空気を伝えてぶつかってくる音のように感じた。

あの激しい水の流れ。

 

おなかすいた。