あまいあまい

 
どっぷりジャムに浸かってあまいあまい匂いに酔ってる彼女はもういない。
足の親指が抜けたあと、直ぐに風呂場に駆け込んだ。
どろりと垂れてしまったジャムは猫が舐めてくれて、
おいしくないよと声をやっても聞こえていないようにジャムに甘さに夢中であった。
 
床に視線を落とす猫の瞼がやけに美しい。
 
旅計画はすっと、降ってくる。
 
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