主語にあいさつを

 

削る作業をしている 長いスパンで

いつかのあの日大事にしていたものをいま

 

削って薄くしている

 

いつか見えなくなって

傷にならないうちに見えなくなって

無かったことにして忘れてしまうのだろうか

 

ゆっくり

ただ ただ ゆっくりと

色のついた水溶液に水をたらしながら

でも その落ちていく様子も音も重みも

あなたはちゃんと見ているね

 

透明になった水溶液は気付かぬうちにどこかに消えてしまって

たまに夢に現れたり音楽や季節 風や空気 人ごみにも

まぎれて存在しているのであろう

 

わたしがここから見えるのは

その器を通した君の存在 だと ぼやけたながらにわかる

水溶液の粒子のおかげできれいにみえるのかもしれない

 

クッションを用意されていなかったのではなく、用意されていたことに気付けなかったのかもしれない

いまはその良さに気付けただけ

よしとしようとおもいます

 

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